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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎の原因についてはまだ解明されていないこともありますが、フィラグリン遺伝子の異常に伴う、皮膚バリア機能の低下した乾燥肌に、アレルゲンの侵入(ダニ・ほこり・食べ物など)やストレスなどのさまざまな原因が重なって起こると考えられています。原因や症状には個人差があり、症状を悪化させる要因も人それぞれ異なるのがアトピー性皮膚炎の特徴です。
乳児では2ヶ月、乳児以降では6ヶ月続く湿疹と、そのタイプによりアトピー性皮膚炎の診断をします。
公益社団法人日本皮膚科学会ガイドライン
乳幼児のアトピー性皮膚炎について
乳幼児のアトピー性皮膚炎には、食物アレルギーが関与している場合もあります。
食物アレルギーの増加の原因の一つに、日本人の食生活の変化、ライフスタイルの変化が挙げられます。古来から日本人が多く食べていた穀類(米など)の摂取が減り、油脂や動物性食品が著しく増加しています。実際、日本人で米によるアナフィラキシーの報告はありません。世界に目を向けると、食生活が変化した国にアレルギーが多い傾向があります。西洋化されて快適になった生活環境によるダニの増加、感染症の減少、極端な清潔志向(衛生仮説)など、様々な環境要因が、アトピー性皮膚炎の増加につながっていると考えられます。最近の研究では、秋冬生まれ、ドライスキンもリスク要因の一つとされています。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎との関係
基本となる3つの治療
アトピー性皮膚炎の治療には、ほこりやダニ、アレルゲンとなる食品等を取り除く「原因・悪化因子の除去」と、敏感になっている肌をケアする保湿「スキンケア」、抗アレルギー薬を代表とする内服、外用薬、または漢方などの「薬物療法」を3つの柱と考え、患者さまの症状に合わせて治療を行っています。
アトピーとはその名の通り、人それぞれ原因も症状も多種多様ですので、その人に合った治療法を一緒に考えながら取り組んでいます。 外用療法をはじめとしたアトピー・アレルギーの治療は、患者さんと医者との意志の疎通があって初めて効果が現れる治療です。医師の診療内容や処方に疑問があれば質問をして、しっかり納得してから治療を受ける様にしましょう。私たちは、患者さん方の治療のお手伝いをさせていただくだけで、治療の主役は患者さん本人なのです。
血液検査
食物、動物、花粉、カビなどの特異的IgE抗体、好酸球、TARC(皮膚のかゆみ成分) (保険適用)、IgG抗体(自費)測定
※小さいお子様は北山院での検査となります
プリックテスト (北山院のみ)
皮膚にアレルゲンエキスをたらし、少しひっかき(プリック)、15分後に腫れ具合を調べます。
金属パッチテスト (北山院のみ)
金属アレルゲンエキスを皮膚に貼り、48時間後に判定します。アクセサリー、時計の皮バンド、砂、歯科金属に含まれている金属のアレルギー検索に使用します。金属アレルギーは掌せきのう胞症の原因となっていることがあります。
※注意 皮膚テストは生体検査ですので、抗ヒスタミン薬(風邪薬にも含まれます)を服用していると、正確な判定ができないので、皮膚テストの3日前より服薬中止をして受診してください。詳細はお電話でご確認ください。(血液検査には影響ありません)
食物日誌
即時型の食物アレルギーの治療は、原因食物の除去が第一選択です。乳幼児の場合は、まだ抗体産生が少なく、血液検査にて判断しにくいことがあるので、プリックテスト(皮膚テスト)から原因と推測される食物を検索すると同時に、毎食の記録と症状を書き留める「食物日誌」を付けていただき、総合的な判断からきめ細い離乳食の指導を行っていきます。お誕生日(1歳)を迎える頃を目安に、食物特異的IgE 抗体(アレルギーの抗体)を測定し、外来食物経口負荷試験の判断の目安にします。
食物経口負荷試験
食物経口負荷試験の資格のある病院にて、食物アレルギーの原因と疑われる食品を少量ずつ食べて、じんましんや、呼吸困難等のアレルギー症状が表れるかどうかを調べる検査です。また、反応が出る場合でも、どの程度までなら摂取が可能か、あるいは特に重い反応が出る食品の確認が可能になります。食物アレルギーの免疫療法の第一歩となる検査でもあります。軽微な反応の場合は、アレルギー原因食品を少量ずつ摂取していく、緩徐免疫療法を外来通院にて行っています。(月1回)
食物アレルギーの確定診断に欠かせない検査ではありますが、IgE抗体高値、アナフィラキシーショックの既往のある方は、入院施設のないクリニックでは実施できないので、総合病院(京都府立医科大学病院、滋賀県小児保健医療センター)に提携、紹介しています。
血液検査や皮膚テストで陽性反応が出た場合でも、食物経口負荷試験で症状がでなければ、その食品のアレルギーではなく、摂取が可能という判定になります。栄養的に不利になる事を避けるため、IgE抗体陽性のみでは、除去の指導はしません。保育園、学校等で除去食が必要な場合は、専門医による診断書の提出が必要です。
当院では、食物アレルギー診療ガイドラインに沿った治療を行っております。 日本小児アレルギー学会 食物経口負荷試験ガイドライン
アトピー性皮膚炎の主な治療
食事療法
即時型の食物アレルギーの治療は、原因食物の除去が第一選択ですが、T細胞の関与する遅延型アレルギーであるアトピー性皮膚炎の場合は食物が直接の原因ではない場合もあります。乳幼児の場合は、食物日誌、特異的IgE RAST検査(血液検査)、プリックテスト(皮膚テスト)、食物負荷試験から原因と推測される食物を検索し、きめ細かい食事指導を行うと同時にスキンケアを徹底していただきます。育児用ミルクしか飲んでいない場合は牛乳、母乳を飲んでいれば母親の食べたものが母乳から微量に出て感作され、卵などの食品も原因となりますがまれです。除去をする場合は、栄養のバランスを考え「必要最小限の原因食物の除去」が必要と考え、ご家庭での自己判断による「自己流除去」は子供の栄養失調、成長障害などを招く場合もあり大変危険です。必ず、医師の指導の元で、代替食の指導を受けながら行うようにしてください。
スキンケア
アトピー性皮膚炎の患者さんの中には乾燥肌(ドライスキン)である人が多く見られます。乾燥肌とは、皮膚のバリアが破壊されている状態で、普通の皮膚には刺激にならない程度の汗や日光、ほこり、化粧品、場合によっては、精神的ストレスや疲労でさえも刺激になり増悪することがあります。アトピー性皮膚炎の治療の第一歩としては、皮膚を乾燥から守るために、シャワーでよごれや汗を流し、石けんで皮膚を清潔にした後、保湿薬を塗り、紫外線や乾燥した空気など外からの刺激を防ぎます。石けんは低刺激性でしっかり汚れが落ちるものを使用し、泡立てネットで泡立てた後、ごしごしこすらずに手でもむ様に優しく洗います。液体石けんは洗浄力が強すぎて必要な皮脂まで落としてしまうのでお薦めできません。お風呂に入る時は、湯の温度をぬるめにして、しっかりつかりましょう。入浴が肌に刺激になり痛い方は、シャワーのみでも構いません。赤ちゃんのおむつかぶれなどは、入浴を頻回(1日2回以上)、オムツ替えの時にホットタオルで拭いてあげると薬を使わずして治ってしまう場合も多くあります。
当クリニック開発のオリジナルコスメは、アトピーや敏感肌の方にも安心してお使いいただける商品が揃っています。
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内 服
かゆみを引き起こすヒスタミンを押さえるために抗ヒスタミン薬を飲みます。小児でも痒みがきつい場合には、成長に障害のないよう、脳内移行の少ない第二世代の抗ヒスタミン剤を処方します。抗ヒスタミン薬は、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーを治癒させる薬ではないので、漫然と服用するのではなく、軟膏治療だけでは抑えることが出来ない場合、また軟膏の量を減らす場合併用します。長期投与の副作用もほとんどなく、数年飲んでいる患者さんもたくさんいます。主な副作用は眠気、集中力低下、けいれん誘発ですが、近年ではこれらの作用の少ない抗アレルギー薬が開発されていますのでご相談ください。小児では、夜寝る前に服用することによって、夜間の痒みによる不眠を防ぐこともできます。大人にも言える事ですが、睡眠不足は自律神経が乱れ神経過敏になり、アトピー性皮膚炎を悪化させます。また、かゆみで夜間の睡眠がしっかりとれないと、成長障害(低身長)をひきおこす事もあります。
外用薬
一番大事なのはやはり塗り薬です。マスコミ等による、ステロイドバッシングなどの情報錯乱の影響で、ステロイドを拒否される方も多くいますが、定期的な受診をし、適切な使い方をすれば副作用をひきおこさずにお使い頂けます。症状に合わせて免疫抑制剤のタクロリムス(プロトピック)軟膏(2歳以上)に移行する事ができ、その後はスキンケアのみ、花粉症や夏期のみの使用でコントロールすることが可能になります。乳児や幼児の顔面湿疹にステロイドを使う時は、最小限の使用に抑えるため、3日ごと、1週間ごとの受診をしていただき、細かく洗浄方法、軟膏療法を指導します。また、血液検査の結果を元に、生活環境での悪化要因などをアレルギー専門医が指導致します。
漢 方
当院には、東洋医学会認定専門医が在籍しています。漢方治療を希望される方には漢方エキス剤も処方します。1日3回の服薬を習慣にすれば効果を実感できます。漢方薬は長期飲まないと効かないと思われがちですが、本人に合っている漢方薬であれば、2週間程度でなんらかの効果が現れるはずです。初回処方後、2週間での診察にて効果を判断し、他の漢方薬に変更または継続します。当クリニックでは中医学の診察法により、問診・舌診・脈診を元にして処方を決定します。漢方薬は抗アレルギー薬との併用も可能です。漢方には副作用がないと思われがちですが、漢方薬にも副作用があるので、定期的に血液検査をして副作用チェックもしなければなりません。(偽性アルドステロン症、間質性肺炎など)
アトピービジネスの一例として「・・・でアトピーが治った!」という宣伝文句の健康食品、漢方薬など販売されている会社、薬局があります。一言でアトピー性皮膚炎と言っても、漢方の見立てではお血(血の滞り)脾虚(皮膚の栄養異常)水毒(水分の代謝異常)など色々な要因がからんでいるので、その人その人によって処方する漢方薬も違います。
当クリニックで処方する漢方薬は、すべて健康保険の適用されるエキス剤を使用しています。煎じる必要がなく、ジェネリックを処方する事で価格を抑えることができます。(一ヶ月500〜2,000円程度)
ジェネシス(保険適用外)
ジェネシスはYAGレーザーをマイルドに照射する事でアトピー性皮膚炎による色素沈着、ニキビ肌、毛穴の開きやくすみなどのさまざまな肌トラブルを改善します。皮膚下の浅い部分(真皮層の上層部)に熱エネルギーを与えることによって、コラーゲンの増生効果による肌質改善に加え、レーザーピーリング効果も働くため、皮膚表面の老化した角質が取り除かれ、皮膚のターンオーバーも促進します。その結果、肌の乾燥を防ぎ新陳代謝を促すために、肌のハリをだし、こじわ改善、軽度アトピーの治療としても効果を上げています。お顔の赤み、顔体のかゆみに対しても効果的です。
通常の治療は一定の間隔(2~4週間)で、複数回(8~15回)行います。
ジェネシスの詳しい内容はこちら
お子様への配慮として
医師の中には「小さな子供に採血をするのが可愛そうだから血液検査、皮膚テストはしないで様子を見ましょう」という考えの方もおられますが、当院はアレルゲンを調べ、原因を探す方がアレルギーに悩むお子様にとって有益だと考えています。そのため、当クリニックでは積極的に血液検査、皮膚プリックテストを実施しています。
お子様は採血の時には嫌がる場合が多く、泣くことも稀ではありませんが、自分にとって必要な事だと解っているので、それ以降、病院に来たがらなくなるという心配はありません。保護者が自分のかゆみを治してくれようと努力している気持ちを受け止めて頑張ってくれるはずです。また当クリニックでは、保護者と引き離すような事はせず、ご家族にも協力してもらって採血を行っています。子供の恐怖感は、この方法でかなり軽減されていると思います。
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