くみこ院長ブログ情報

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雑談の中から

2011年12月28日

今年も残りわずかとなりました。今日は、年末の薬が足りなくなって駆け込みの方が多くおられました。
と同時に、とっても今日はじ〜んと来る事を患者さんから言われて感動したので皆さんにお伝えしたいと思います。

昔、学生の頃に小児科のポリクリ(病院実習)を回っている時、みんなどの科にすすもうかとても迷っていたので、ある先生に
“小児科医になったメリットはなんですか?”
と聞いたことがありました。すると、
“若いお母さんを相手にできるから。”
と答えたドクターがおられて、そのときはよくわからなかったのですが、今になってみると少し解る気がします。

私ももう@2歳ですし、普段は若い男の人と話をする機会もなく、診療中に、若い患者さんからパワーをもらうこともしばしば有ります。診察中は、患者さんの生活背景なども考えながら診療をしなければならない為、色々な話を患者さんとします。

2年前くらいから、湿疹がひどくなると来てくれる、いわゆる”あまり熱心ではない患者さん”だった男の子(20代)がおられました。
お互い旅行好きということもあって、診察中、旅行の話などをして盛り上がっていたのですが、あるとき、
“青年海外協力隊で外国に行きます。”
と言われてびっくりしました。来月から東京での研修が始まるので、しばらく来れないという事で、本日最後のお薬をもらいに来られました。

JICA(青年海外協力隊)は、私も、実は医者になってから行きたいと思い、問い合わせたりしたのですが、アフリカのマラブーというかなり厳しい所にしか赴任地がないという事と、二年間は日本に帰れないという事であきらめたのでした。

そういう事情もあって、彼のJICA行きをいつも応援していたのですが、今日は

“この診療所に来るのは、先生と夢を語り合うのが楽しいからでした。”

と最後に言われ、若い彼に少しでも夢に向かって進む勇気を与えられたのかなあと、とっても嬉しく思いました。
毎日診療所に缶詰状態ですが、皆さんが、少しでもかゆみから解放され、また綺麗になって社会で活躍していただけるお手伝いができる事に我ながら満足して一年を終えられそうです。

皆様、良いお年をお迎えください。なにか、迷う事があればいつでも背中を押しますので、何でも相談してください。

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